これは数年前の話。
ボクは当時大学三年生で
ちょうど資格試験を終えた後の帰りだった。
昼間の札幌の大通公園を一人で歩いているとある一人のおばさんに話しかけられた。
「すいません、生活保護を受けていてお金がないのでお金貸してくれませんか?」
やない「はぁ!?」
見知らぬおばさんにお金をねだられた
生活保護受給していると主張する
見ず知らずのおばさん(きっと主婦)に突然お金をねだられたのである。
ボクは予測不能の出来事に一瞬ポカンとしてしまった。
「何言ってんだこのババァ!」
赤の他人にお金をねだるなんてどうかしてる。
頭おかしいんじゃねぇのか!
一瞬迷ったが・・・。
しかしそのおばさん、
いかにも助けを求める感じでお願いしてきたので
一瞬貸してあげようかなと思った。100円ぐらい。
ただ、おばさんの手元をよく見てみるとそこには新品のiPhoneが・・・。
金ないとか絶対嘘だ!
ちょっとでもおばさんに対して善意を持ってしまった自分がバカバカしくなった。
「ぼ、ボクも貧乏学生でして・・学費と日々の生活費を払うだけで精いっぱいなんですぅ・・・。」
ボクはそう適当に嘘を言ってその場を立ち去った。
ボクが遭遇したのは「寸借詐欺」
その後、ネットで「知らない人 お金 ねだられる」とググってみたら
「寸借詐欺」という詐欺がヒット!
あぶね~。やっぱり詐欺だったんですね。
人の善意につけこむ=ぼくの場合は生活保護でしたが
他のケースでは「通帳を落としてしまった」「財布を落としてしまった」
といった御託を並べてお金を騙し取ろうとするそうです。
寸借詐欺は立件するのが非常に難しい
なんでもこの「寸借詐欺」証拠を見つけるのが難しいらしく
立件するのが非常に難しいそうです。
何故なら個人間で少額のお金の貸し借りをするときって
借用書とかをわざわざ書かないケースがほとんどだからです。
そのため、大体被害者が泣き寝入りをする羽目になってしまうのだとか・・・。
怖い怖い。
詐欺は突然やってくる
今回の経験で分かったのは詐欺は全ての人間が
いつどこで遭うか分からないということです。
まさか昼間の大通公園で自分が詐欺に遭いそうになるなんて思いませんでした。
他人事だとは思わず、ホントに気を付けましょう。