唐突な話、あなたはカーネルサンダースをご存知ですか?ほら、ケンタッキー・フライド・チキンを創業したアメリカ人の名前です。ボクはついこの前、サンダース氏の伝記本を読んだのですがもう彼の人生がしくじりばっかりでなかなか面白かったのですよ!
仕事をクビになったり事業が上手くいかなくなって無一文になったり・・・。
今回はそんなカーネルサンダース氏の人生におけるしくじりとそこから学べる教訓をお伝えしていきます。
- 幼少期は母子家庭で育つ
- しくじりその1.子どものサンダース、仕事をすぐにクビになる
- しくじりその2.働きながら学校に通うもすぐに退学してしまう
- しくじりその3.軍隊に入るがすぐ辞める
- しくじりその4.鉄道員になるが、会社と同僚の治療費をめぐりトラブルになり退職
- しくじりその5.弁護士を目指し法律事務所で働くも依頼主と殴り合いになり、クビになる
- その後、プルデンシャル保険のトップセールスマンとして成功する
- しくじりその6.電球のセールスを始めるも失敗して全財産がパーに
- 大けがのあと、ガソリンスタンドを始める
- ガソリンスタンド・レストラン・モーテルの事業が大成功!
- ガソリンスタンドのすぐそばに高速道路が出来たため、利用客が減ってしまい破綻
- 65歳にしてケンタッキー・フライド・チキンを立ち上げる
- フライドチキンのフランチャイズビジネスを始める
- アメリカ中のレストランに飛び込み営業
- カーネルサンダースから学べる2つの教訓
幼少期は母子家庭で育つ
サンダース氏はインディアナ州クラーク郡のヘンリービルという田舎で育ちました。サンダースの父はサンダースが幼いころに亡くなり母親が工場で必死に働いて育てたといいます。苦労されてるんですな。
しくじりその1.子どものサンダース、仕事をすぐにクビになる
サンダース氏はそんな苦しい家族を支えようと10歳から農場での仕事を始めます。しかし、サンダース氏はまだ多感な子ども。仕事をサボって自然にいたリスや猫と遊びまくっていたといいます。
ま、年相応なので仕方ないと言っちゃ仕方ありませんね。しかし、サンダース氏はサボっていたことが雇い主のオジサンにバレて仕事をすぐにクビになってしまいます。ガビーン。
サンダース氏はその後、母に仕事をクビになったことを報告します。
「オジサンが言ってた。もう仕事、来なくていいって・・・。」
母親はひどくショックを受けたといいます。
しかし、サンダース氏はこの経験をバネに「もう二度と仕事をおろそかにしない」と決意しそれ以降始めた仕事は全部熱心に行います。
サンダース氏の仕事に対する真摯な姿勢はこの時築かれたんですね。
しくじりその2.働きながら学校に通うもすぐに退学してしまう
サンダースはその後、機関車の車掌などの仕事をしつつ15歳から学校に通い始めます。しかし先生とトラブルを起こしすぐに退学してしまいます。
またかよ…改心したんじゃなかったのかよ!
しくじりその3.軍隊に入るがすぐ辞める
その後サンダース氏は年齢を偽りアメリカの軍隊に入ります。しかしここも長続きせず、たったの四ヶ月で除隊してしまいます。
しくじりその4.鉄道員になるが、会社と同僚の治療費をめぐりトラブルになり退職
その後さらにサンダース氏は鉄道員として働くことになります。それなりに仕事は上手くやっていたようですがある日のこと、サンダース氏の同僚が仕事中の事故で大けがを負ってしまいます。
現代では仕事上で負ったケガは大抵の場合、会社が保証してくれますがこのときは会社が治療費を払うのがまだ一般的ではなかったため、会社はなかなかサンダース氏の知人に治療費を払おうとしませんでした。
サンダース氏は会社に怒鳴り込んだといいます。「なぜ彼に治療費を払おうとしないんだ!」サンダース氏は何度も何度も同僚に会社に治療費を払うよう請求しました。そのかいもあってサンダース氏の同僚は無事会社から治療費を保証してもらえることになりました。
しかしサンダース氏はこの一件が原因で会社との仲が険悪になり、またしても鉄道会社を退職してしまいます。
しくじりその5.弁護士を目指し法律事務所で働くも依頼主と殴り合いになり、クビになる
その後、サンダース氏は25歳の時に弁護士になるために弁護士実習生になります。しかしここでもトラブルを起こし依頼人と法廷で殴り合いのケンカをおっぱじめてしまいます。もちろん、サンダース氏はまたしても解雇になりました。
その後、プルデンシャル保険のトップセールスマンとして成功する
ここまでサンダース氏の経歴を見てどう感じたでしょうか。決していいイメージはお持ちでないと思います。だって仕事で失敗したりクビになったりしまくったりしているんですから。
しかし、サンダース氏はその後今度はプルデンシャル保険という保険会社で保険の営業を始めることになるんですがそこでトップのセールスマンとして活躍するのです。スゲー!
サンダース氏は実はセールスマンとしての才能があったのです。
しくじりその6.電球のセールスを始めるも失敗して全財産がパーに
勢いづいたサンダース氏はセールスの仕事で得た大金をもとに電球のセールスを始めます。しかしサンダース氏が売ろうとしていた電球より高性能でより安い電球が開発されてしまいます。その結果サンダース氏が売ろうとしていた電球は全く売れませんでした。そのため、サンダース氏は全財産を失ってしまいます。また失敗かい!
大けがのあと、ガソリンスタンドを始める
その後、サンダース氏はまた一からセールスマンとして働きだしますが交通事故で大けがを負ってしまいます。まさに波乱万丈の人生…。
しかし、その後サンダース氏は今度はケンタッキー州でガソリンスタンドの経営を始めます。おいおい、大丈夫なんかい…。
ガソリンスタンド・レストラン・モーテルの事業が大成功!
ガソリンスタンド経営も平たんな道ではありませんでした。サンダース氏はガソリンスタンドの経営を始めてからすぐに世界恐慌の影響で一回店舗を経営破綻させています。
しかしその後すぐに再建し、今度はガソリンスタンドの他にスタンドのすぐそばにレストランとモーテルを作り経営を始めます。これらの事業が軌道に乗り、サンダース氏はぼろ儲けします。
出典:日本KFCホールディングス
お!サンダース氏やっと成功者になったか!?
ガソリンスタンドのすぐそばに高速道路が出来たため、利用客が減ってしまい破綻
サンダース氏が経営していたガソリンスタンドの周りは家がなく、ハッキリ言ってド田舎でした。
そのため、ガソリンスタンドの経営はどうしてもスタンド沿いの道路を自動車で利用している人がどれくらいスタンドを利用してくれるかに掛かっていました。
しかし後々になってサンダース氏のガソリンスタンドのすぐそばに高速道路が出来てしまい、スタンド沿いの道路の利用客が減ってしまったのです。そのためガソリンスタンドとレストラン、モーテルの経営が悪化してしまいます。
そして最終的にサンダース氏はガソリンスタンドの経営悪化のため、65歳でスタンドとレストランとモーテルを売却して借金を返済しましたが無一文になってしまいます。
またかよ…。
65歳にしてケンタッキー・フライド・チキンを立ち上げる
ここまで多くの失敗をしてきたサンダース氏。しかし、彼の快進撃はここから始まるのです。
サンダース氏はガソリンスタンドと一緒にレストランを経営していた時、あるメニューがダントツで人気だったといいます。
それは何か?フライドチキンです!ここでやっとフライドチキンが出てきます。
フライドチキンのフランチャイズビジネスを始める
サンダース氏はレストラン経営をしているときに現在も多くの人に愛されるフライドチキンの秘伝のオリジナル・レシピを編み出していました。
サンダース氏はアメリカ中のレストランに「フライドチキンのレシピを教えるかわりに、売れたチキン1つにつき5セント受けとる」というフランチャイズビジネスをここから始めたのです。
アメリカ中のレストランに飛び込み営業
70歳に近いサンダース氏は車一台でアメリカ中のレストランに売り込み営業にかけます。具体的にはいくつものレストランでフライドチキンのノウハウを実演してFC契約取ろうと奮闘します。
しかし最初は死ぬほど断られました。その数なんと1009回!
しかしサンダース氏は少ない年金でガソリン代を払い宿泊費を抑えるために車で寝泊まりし、朝になったらまた営業に行く…そんな無茶苦茶な方法で営業を続けていました。
その努力の甲斐もあり、ケンタッキー・フライド・チキンは見事大成功を収めます。さらにはサンダース氏が73歳の時にはケンタッキー・フライド・チキンは600店舗を超える規模まで拡大します。
人生でいっぱい失敗してきたサンダース氏でしたがここでやっと成功を収めることが出来ましたとさ。
カーネルサンダースから学べる2つの教訓
サンダース氏の人生から学べる教訓は大きく2つあります。
1.自分の居場所を何が何でも探せ!
サンダース氏は若いころに仕事が上手くいかなかったり上司と喧嘩したりで職を転々としていました。ただ、その中で「自分に向いている仕事=セールスマンの仕事」にたどり着くことが出来ています。
この出来事から分かるのは人間には適材適所というものがあるということです。もし仮にあなたが今の仕事が上手くいってなくても落ち込む必要はないのです。あなたが必要とされている場所・仕事は他にあるのですから。
2.挑戦しようというとき、遅すぎるということは決してない
サンダース氏はケンタッキー・フライド・チキンを創業した時、レストランにアメリカ中のレストランに営業をかけていました。しかし1000回以上も断られたといいます。1000回も断られたら普通嫌になりません?ボクはもう立ち直れませんね。
しかもサンダース氏はもう70近い老人。よくやったと思います。しかし彼は諦めなかった。何故なら自分のケンタッキーのレシピに絶対の自信があったからです。
サンダース氏は教えてくれました。人生何か新しいことを始めようというときに遅すぎるということは決してないということを。
あなたも人生で何か新しいことに挑戦しようというのなら年齢なんか気にせずどんどんチャレンジしていきましょう。