若い人、特に学生や20代の若者の方は「自分のやりたいことがない・・」なんて悩むこともあるでしょう。さらには就職活動や転職活動の時に「自分のやりたいことがないとなかなか仕事を選べない」と不安になることもあるでしょう。
「やりたいこと」から仕事を選ぶべきだとあらゆる市販の就活本には書かれているのに、その「やりたいこと」がわからないことが往々にしてあります。当然です。まだ社会経験が浅いんですから。そのような場合はまず、自分なりの「仮の仕事選びの条件をつくる」ことから始めましょう。
仕事選びの条件をつくる
「仕事選びの条件」が全く定まっていなくても気に病む必要はありません。ましてや20代の若者は社会人経験がほとんどないので「自分がやりたい仕事」を見極めることが出来るはずがないんです。「仕事選びの条件」はこれから決めればいいんです。
「仕事選びの条件」を選ぶための4つのセクション
セクション1.本音で条件を洗い出す
「仮の仕事選びの条件をつくる」ためにはまず、本音で自分が仕事・会社を選ぶうえで「魅力的に感じること」を頭の中から洗い出すことです。
例えばの話、「つぶしが効くように手に職をつけたい」「とにかく安定している業界」といったものでも大丈夫です。正直、「これは面接で言ったらまずいよね・・・。」といったものでもとりあえず自分の本音を出し切ることが大事です。
「仮の仕事選びの条件の例」
- 風通しが良い
- 福利厚生がしっかりしている
- 営業職
- ベンチャー企業
- IT業界
- 出来るだけ楽
セクション2.3つのチェックポイントを元に「〇✖△」をつける
次に3つのチェックっポイントを元にセクション1で挙げた条件に「〇✖△」をつけていきましょう。果たして自分がセクション1で挙げた条件が面接でいっても良いものなのか客観的に判定してみます。
チェック項目1.条件の内容が曖昧な場合は「△」をつける
就活生の中では「仕事選びの条件」として「人とはなす」だったり「世の中のためになる」といった条件を挙げる方がいます。これはこれで立派な「仕事選びの条件」なのですがいかんせん範囲が広すぎるので何を示しているのかはっきり分かりません。
どんな仕事だって「人とはなす」場面はありますし「世の中のためになる」ことだってありますよね。こういった曖昧な条件は外しておきましょう。
曖昧な条件の例
- 「人の役に立つ」
- 「人と話す」
- 「世の中のためになる」
- 「やりがいがある」
- 「成長が出来る」
- 「充実感がある」
- 「風通しが良い」
- 「人間関係が良い」
チェック項目2.仕事の内容に関わる条件には「〇」をつける
それではどんな「仕事選びの条件」だと面接で良いアピールになるのか、それは「仕事内容に関係する条件」となります。
仕事内容に関係する条件
職種「法人営業」「ITエンジニア」
職種の特徴「数字で自分の成長が実感できる」「マネジメント経験が積める」など
業界
「IT業界」「人材業界」「金融業界」など
環境「語学力を活かせる」「ベンチャー企業」など
チェック項目3.面接官に言ってはまずいワードに「✖」をつける
次に今まで挙げてきた「仕事選びの条件」の中で
面接官に話したら逆に印象が悪くなるものに「✖」をつけいていきます。
例えばの話、あなたが「仕事選びの条件」として「残業が少ないこと」を挙げていたとしましょう。この条件を面接官に話して、良い印象を持たれるでしょうか?持たれませんよね。
「残業は少ないですか?」なんて聞いたら面接官はあなたのことを
「仕事はおろそかにしてプライベートを優先するヤツ」だと思ってしまいます。
とにかくあなたが「仕事選びの条件」として挙げている条件の中で「これ言ったら面接官に嫌われる!」といったものはここで✖をつけてつぶしておきましょう。
NGワード
- 「福利厚生が充実している」
- 「残業が少ない」
- 「安定している」
- 「楽な仕事」
労働環境に関する点は内定後に確認しましょう。また、「合否に関わるかもしれないから聞きづらい」という方は利用している就活サービスの会社に確認してみるのも一つの方法です。
セクション3.「〇と「△」の条件を分かりやすくまとめる
面接では到底話せない「✖」の条件を外し、「〇」と「△」の条件のみになりました。
次は「〇」と「△」の条件を上手く組み合わせてまとめていきましょう。
例えば、以下のように整理していきます。
=「ベンチャー企業でマネジメントに携わりたい」
「IT業界」+「多くの知識を吸収したい」
=「変化が多いIT企業」
セクション4.まとめた「仮の仕事選びの条件」を文にする
セクション3でまとめた「仮の仕事選びの条件」を元に文を作成していきます。例えば、
「私の仕事選びの条件は二つあります。一つはベンチャー企業でマネジメントの経験を積みたいという点です。二つ目は変化が多いIT企業で多くの知識を吸収したいという点です。」
といった感じでまとめていきます。
「仮の仕事選びの条件」はあまり狭めない
以上、ここまで「仮の条件」をつくるプロセスを紹介していきました。
この条件はあくまで仮のものですので、あまり条件を狭めないように注意しましょう。
そうしないと、受けられる求人が極端に減ってしまいます。
まとめ:自力で決めた条件だから、軸がぶれず就活に臨める
自分で「仮の仕事選びの条件」を決める一番のメリットはなんなのか。
それは自分の中での企業選びの軸がハッキリ定まるので自分に合った企業を選ぶことができ、かつ面接でもしっかりとした受け答えが出来る点です。是非一度自分で「仮の仕事選びの条件」を決めてみることをおすすめします。