タイトルからして
一見そこそこ真面目な小説なのかも
と思うかもしれない。
一応「証明」という単語もでてくるし。
きっと純愛を描いた小説なんだろうな・・・。
最初は少しだけそう思っていた。
しかしそんな僕の甘い考えは
脆くも打ち砕かれた。
話の内容は主人公である
非モテの青年「わたなべ君」が
「恋愛工学」なるものを学び、それを駆使して
女子大生だったり、はたまたモデルだったり
いろんな女性と関係を持ちまくるという
話である。
一言でこの小説を表現するなら
「科学的なナンパ本」だ。
本書の目的
あくまで目的は
「いかにして男が女をベッドに連れ込むか」
これである。
その前段階として
「女に話しかける」
↓
「連絡先を聞く」
↓
「ランチorディナーに誘う」
↓
「一線を超える」
この四点にもフォーカスが
当てられている。
ウブで
純朴な人間には
少々辛辣すぎる内容だ。
そうぼくみたいな・・いやなんでもないです。
でもこの本を見て
少し気持ちが軽くなった。
非モテコミットとフレンドシップ戦略
作中で主人公である「わたなべ君」に
「恋愛工学」を伝授する「永沢さん」という
のセリフが印象深い。
「お前みたいな欲求不満のその他大勢の男がやることといったら、非モテコミットとフレンドシップ戦略だけなんだよ」
ん?非モテコミット?フレンドシップ戦略?なんだそれ?
作中で永沢さんはこう説明する。
非モテコミットというのは、お前みたいな欲求不満の男が、ちょっとやさしくしてくれた女を簡単に好きになり、もうこの女しかいないと思い詰めて、その女のことばかり考え、その女に好かれようと必死にアプローチすることだ」
さらに永沢さんはこう主人公「わたなべ君」に指摘する。
「女はこういう男をキモいと思うか、上手く利用して搾取しようとするかのどっちかしかしないんだよ」
正直心が痛かったが
なるほどとうなずく自分がいた。
そういえば学生時代、
自分の友人とかに不器用で優しい男とか
よくいたけどそういうやつに限って
あんまりモテてないやつが多かったな。。。
※写真はイメージです
逆にチャラくて
女遊びしてそうなやつはドンドンモテてた。
さらに永沢さんはフレンドシップ戦略のことをこう説明する。
「まずはセッ〇スしたいなんてことはおくびにもださずに、親切にしたりして友達になろうとする。それで友達としての親密度をどんどん深めていって、最後に告白して彼女になってもらい、セッ〇スしようとする戦略のことだ」
え?それが王道じゃないの?
僕は一瞬、何がなんだか分からなかった。
しかし永沢さんは「女は男と出会うと、そいつが恋人にするかもしれない男か、ただの友だちにする男かをすぐに仕分けてしまう、友達フォルダだ。いったんこの友達フォルダに入れられると、そこからまた男フォルダに移動するのは至難の業だ」
と述べていた。
まとめ 女性は絶対に読んではイケナイ!
し、知らなかった。。。
そんなフォルダがあったなんて。。。
本書のことばから引用すると
ボクは非モテコミットと
フレンドシップ戦略こそが
女性にアプローチするための
王道の方法だと思っていた。
なるほど。
だからモテなかったんだな。
ではどう女性にアプローチすればいいのか?
そのことは本書に
理論的かつ分かりやすく書かれてある。
モテない男性の皆さんに強くおススメする。
ただ、、、
女性は絶対によんではイケナイ!
本書の中で女性から見たら
「女を馬鹿にしてるでしょ!」
と感じるかもしれない表現が
ところどころに見られるからである。
だから男性のみにおススメする。
繰り返し言う!
女性は絶対に読んではイケナイ!